2021年度はも型コロナウイルスの流行により、海外へ渡航することはできませんでしたが、ゼミメンバーと台湾を繋ぐオンライン講演会や学生交流を数週間にわたって行い、「バーチャル台湾研修」を実施しました。現地の雰囲気を直に味わうことはできませんでしたが、現地で活躍する方や、現地の大学生の声を聞き、対話を行うことで、台湾に関する理解が深まりました。
第1週
日本台湾交流協会台北事務所の池田忠孝氏にお越しいただき、中国・香港・台湾の違いや、日中関係と日台関係について、交流の現場からのお話を伺いました。
ゼミ生にとっては、国際交流に携わる職業を具体的にイメージするきっかけになったことに加え、一人の日本人として中国・香港・台湾に関する情報をどのように捉え、向き合うべきかという点においても、多くの示唆を得られる時間になりました。
第2週
台北にて在外研修中の福田が、1)台湾海峡の軍事的緊張、2)台湾のワクチン危機という、種類の異なる2つの危機についてお話しし、何が問題/危険なのか、日本はどの程度/どのように関わっていくのかについて、それぞれディスカッションをしました。この日はオンライン公開ゼミも兼ねており、1年生も議論に参加してくれました。
第3週
前年に亡くなった台湾の李登輝総統の日本人秘書をなさっていた早川友久氏に「李登輝総統とわたし」についてご講演いただきました。早川氏には、李登輝氏の総統時代をよく知らないゼミ生たちに向けて、李登輝総統の紹介から始めてもらうようリクエストしていました。日本統治時代から現在まで、李登輝氏の人生を通して台湾の近現代史を理解し、日本と台湾の関わりについて考えることのできる、とても充実したご講演をいただきました。ゼミ生からは、早川氏が日本人秘書となった経緯、早川氏から見た現在の台湾と日台関係などについて質問が出ていました。
第4週
今年度最終回も、輔仁大学日本語文学系の皆さんと、昨年に引き続きオンライン学生交流をしました。コロナ流行下で大学生生活がどのように変化したか、お互いの経験を話し合うことで、双方の大学生活や政治文化、人々の考え方の違いについて理解を深めました。輔仁大学の皆さん、ありがとうございました!