今回の香港研修には、2年生10名、3年生5名の計15名が参加しました。香港で2日間、香港と中国大陸の関係や香港と日本の関係を理解するための見学やインタビューを行いました。今回も、多くの方にご協力いただき、大変充実した研修になりました。参加ゼミ生の記録と感想(★印)を紹介しなつつ、研修内容を振り返ります。
大館
英国統治時代の旧中央警察署やビクトリア監獄の跡地をリノベーションし、歴史とアートを発信するスポットとして2018年5月にオープンした施設。歴史を振り返ることのできる展示のほか、レストランや雑貨ショップなども入っている。
★展示を通じて、これらの建物が香港の過去と現在を繋ぐ歴史的遺産であることが分かった。また、広場には樹齢約60年のマンゴーの木があり、香りも少しあり、60年前の情景に思いを馳せることができた。
在香港日本国総領事館
香港島の中心商業区域であり、雨傘革命の時に若者たちが占拠した中環(セントラル)を訪れました。そして、日本国総領事館を訪問し、経済、政治、広報を担当する領事から、それぞれお話を伺いました。
★中環を訪れて、香港の繁栄を肌で感じることができた。その後、領事のお話を聞き、香港は経済的に豊かな中国の都市と似ているところもあるが、その一方でそれらの都市とは異なる自由や民主も存在していることが分かった。また、香港において日本への旅行や日本語学習の人気が高いことも分かった。
香港大学
香港大学日本研究学科の卒業生で現大学職員の方と、同学科の現役学生2名に歴史のあるキャンパスを案内していただきました。その後、同学科の中野嘉子教授にお話を伺いました。
★同世代の現役学生とは和気藹々とした交流ができた。また、すれ違う学生たちも、積極的な大学生活を送っていて、香港大学に誇りを持っているように感じた。また、中野教授からお話を伺い、香港の大学や大学生をめぐる現状について理解することができた。
香港ヤクルト
2日目は郊外の大埔という工業地帯まで足を伸ばし、そちらにある香港ヤクルトの工場を見学し、レクチャーを受けました。日本でも広く普及している飲み物の香港での人気の秘訣についてお話を伺いました。
★香港でのヤクルトの人気は、徹底された品質管理、そして香港の文化や慣習を理解した上で、現地に根付いた販売方法や広報活動を行っているためであることが分かった。また、販売地ごとに求められる味も異なることを知った。
トラムパーティー
1日目の夜に、香港島を走るトラムを借り切って、トラムパーティーをしました。トラムは、イギリス統治時代から庶民に愛されている、香港を象徴する乗り物です。パーティーが楽しかったことはもちろんですが、トラムから香港島の繁華街や市場、住宅地などを眺めることができ、香港の人々の生活を窺い知ることもできました。
★繁華街では高層ビルがひしめく光景を間近で見て、近代的な街の様子を体感した。他方で、住宅地では雑居ビルに挟まれた路線沿いに、多くの露店が軒を連ねていた。トラムが近づいてきても全く焦らない香港の人々の様子にも驚いた。
ビクトリアピーク
トラムパーティーの後、皆でビクトリアピークに登り、「100万ドルの夜景」を堪能しました。実は、今回の研修は渡航の前日や当日に香港を台風が襲い、殆どのゼミ生が現地に入るのに苦労しました。しかし、台風一過の夜景はとても綺麗でした。ビクトリアピークでは、有料の展望台に登ったグループと、無料の展望台から夜景を見たグループに分かれましたが、結局どちらが綺麗に見えたのでしょうかね?