2020年12月
インディアナ大学の 21JPSI (21st Century Japan Politics and Society Initiative)が主催するワークショップ「2nd Annual “Japan and the World” Academic Manuscript Workshop」に執筆中の論文草稿を提出し、報告を行いました。ペーパーのタイトルは、“The Origin of Japan-US-Taiwan Security Relations; Lee Teng-hui’s Legacy and Japan’s Security Policy in the Taiwan Strait”です。もう少し時間がかかると思いますが、ワークショップの参加者からいただいたアドバイスを生かして、論文として完成させたいです。
2020年11月
SNET 台湾さんが開設した「みんなの台湾修学旅行ナビ」に桃園市にある以下3スポットの紹介文を寄稿しました。
・桃園国際野球場
・義美食品観光工廠 生産・生態・生活廠区
・大渓木芸生態博物館
このサイトは、修学旅行生や引率の先生方をターゲットにしたものですが、一般の旅行者にも、良質なガイドとしてご活用いただける内容になっていると思います。デザインも可愛く、各スポットの写真も素敵なので、台湾を訪れる予定がある方も、ない方も、是非一度ご覧ください!
2020年11月
台湾の政治大学国際関係研究センターが発行している学術誌『問題と研究』に論文「中国の台湾に対するパワーの行使:習近平政権の特徴とその変遷」が掲載されました。習近平政権対台湾政策をその力(パワー)が作用する場(二者間か国際空間か)とその関係性(直接的か間接的か)に着目して分類し、全体的な傾向と変遷を捉えようとした論文です。公刊に際しては、2名の査読委員から大変建設的なコメントをいただきました。
2020年11月
ICUアジア文化研究所・JFE21世紀財団共催シンポジウム「いま問われるアジア共生の道:アジア歴史研究の視点から」にて報告を行いました。
日時:2020年11月21日(土) 13:00~17:00
場所:オンライン開催(Zoom Webinar、要事前登録)
プログラム
朱琳(中部大学高等学術研究所)「鶴見和子の近代論の形成」
橋本順光(大阪大学)「英国のエージェントH・P・シャストリ-アジア主義者の監視と『大亜雑誌』」
小井川広志(関西大学)「ゴムからアブラヤシへ・マレーシアに見る脱植民地過程の連続性・不連続性」
大塚修(東京大学)「イランにおける普遍史の変貌とイラン人意識」
宮原曉(大阪大学)「ディアスポリック・チャイニーズのリテラシーとオラリティ」
福田円(法政大学)「中国の対台湾統一戦線工作の形成と発展」
2020年11月
中国研究所の現代中国公開講座で報告しました。
・日時:2020年11月14日(土)午後2時〜午後4時
・司会:山田賢一(中国研究所理事)
・報告(1):倉田徹氏(立教大学法学部教授)「香港国家安全維持法と東アジアへの影響」
・報告(2):福田円氏(法政大学法学部教授)「中国から台湾への多様なパワーの行使と東アジア国際政治」
2020年10月
今年度は八塚正晃先生にお願いしている学部ゼミですが、10月24日のゼミ説明会(オンライン)に続き、以下の日程で公開ゼミ(オンライン)が行われます。ご関心のある方は、是非一度ご見学ください。詳細はゼミ生が運営している Twitter や Instagram (ポスターにアカウント名記載)からご確認いただけます。また、ご質問、ご相談なども、こちらからメッセージでお受けします。
【公開ゼミ日時】
10月28日(水) 15:00- / 11月4日(水)15:00-
※ZOOMなどの情報もTwitterやInstagramでお知らせします。
これまでの活動については、福田ゼミのページをご覧ください。海外研修の記録や歴代リサーチブックの目次などをご覧いただけます。
2020年10月
日本台湾学会の国際交流の一環として企画されたワークショップ「コロナ危機が台湾の対外関係におよぼした影響--日本の視点(The Impact of the COVID-19 Crisis on Taiwan’s External Relations: Views from Japan)」でコロナ危機前後の日台関係について報告をしました。北米台湾学会、欧州台湾学会、台湾研究国際ジャーナルが共同で企画するオンライン会議シリーズ「ポストコロナの世界における台湾研究の未来(Future of Taiwan Studies in the Post-COVID world)」の一環として開催されたワークショップです。
2020年9月
中国・アジア問題専門誌の『東亜』10月号の特集に、「米中『新冷戦』のなかで高まる台湾アイデンティティ」を寄稿しました(2-9頁)。昨年のダブル選挙戦からコロナ危機を経て、「台湾アイデンティティ」がどのような論理で高まっているのかを論じた論考です。
2020年9月
香港大学で法学や政治学を専攻する学生が編集している『PUBLIC JURIST』誌2020年9月号に、「Japan-Taiwan Relations in the Second Term of the Tsai Presidency」という論考を寄稿しました(pp.25-29)。近年の日台関係に見られる3つのトレンド(国際環境、二者間の政治的関係、双方の内的要因)を提示した上で、蔡英文政権第一期の日台関係を振り返り、コロナ危機でそれらがどのように変化したのか/していないのかを分析した文章です。
2020年9月
時事通信社の会員制サイトjanetに、論説「台湾人の『悲哀』を『幸福』に―李登輝氏の精神受け継ぐ蔡総統」を寄稿しました。1月の選挙から半年強の激動の米中台関係と台湾政治を振り返り、そのようななかで逝去された李登輝前総統の政治的遺産についても考察した文章です。電子書籍e-World Premium Vol.80 (2020/09)に掲載されています。
2020年9月
日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク(SNET台湾)の新企画「台湾修学旅行アカデミー」にご協力しました。これは、中高生の目線で台湾への理解を深めていく、短いレクチャーシリーズです。大学生や一般の方が台湾の概要を理解する上でも、有用なシリーズになっていると思います。番組はこちらからご覧になれます。
私は第2回「台湾と国際社会」を担当しました。第1回の「台湾とは何か(東京大学・松田康博先生)」をうけて、コロナ危機下の国際関係を事例に、台湾が国際社会で抱えている問題と可能性についてできるだけ分かりやすくお話ししました。
2020年8月
遅くなってしまいましたが、昨年度学部ゼミの海外研修(台北・桃園)の記録とリサーチブックの内容をアップしました。海外研修についてはこちら、リサーチブックについてはこちらをご覧ください。今年度、ゼミ生は八塚正晃先生と一緒に、引き続き中国・香港・台湾について学んでいます。秋学期は私もオンラインで少しご一緒できればと思っています。
2020年7月
平和・安全保障研究所が出版する年報『アジアの安全保障2020-2021:コロナが生んだ米中「新冷戦」 変質する国際関係』が出版されました。私は、今年も台湾の項目を執筆しました。関係者の皆さんには、ご批判、ご指導をいただけましたら幸いです。
2020年7月
『Wedge 』8月号に「新たな脅威に連帯する香港と台湾」という文章を寄稿しました。中国政府が「香港国家安全維持法」を制定したことをうけ、台湾の蔡英文政権や市民社会がどのように対応しようとしているかを解説したものです。
2020年7月
台湾のアップル・デイリー(蘋果日報)論説欄に、ポストコロナの日中台関係について論じた拙稿「疫後風雲 台日中三角習題怎解」を寄稿しました。日本の状況を考えると「ポストコロナ」を論じるのはまだ少し早いかも知れませんが、これまでの文脈を踏まえて、コロナ危機下で変化した部分をまとめました。
2020年7月
『日本台湾学会報』第22号に書評「『過渡期の外交』を描く面白さと難しさ」を寄稿しました。清水麗著『台湾外交の形成--日華断交と中華民国からの転換』(名古屋大学出版会、2019年)への書評です。清水先生は、自分が研究をはじめた時からずっとその背中を追いかけてきた研究者の一人です。今回、書評を書く機会をいただいて、とても光栄でした。
2020年5月
一般社団法人中国研究所編『中国年鑑 2020』の特集欄に「『92年コンセンサス』の盛衰--習近平政権の対台湾政策」を寄稿しました。
しかしながら、大変お恥ずかしく、また関係者には申し訳ないことながら、本文章には一箇所、非常に大きな間違いをしてしまった箇所があります。ご覧になる方は下の訂正をもご一読ください。
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訂正箇所:68頁右列中段
誤)米国在台協会(AIT)の台北新事務所落成式にマリー・ロイス国務次官補代理(教育および文化事務担当)が出席し、蔡英文総統と会談したりした。
正)米国在台協会(AIT)の台北新事務所で開かれた記念式典には米国会議員らからなる大型訪台団が出席し、蔡英文総統がスピーチをしたりした。
※関係各方面にはお詫びを申し上げます。また、参照または引用なさる方には、上の訂正を反映していただきますようお願いいたします。
2020年4月
川島真・小嶋華津子編『よくわかる現代中国政治』(ミネルヴァ書房)が出版されました。現代中国政治外交における重要なトピックを、それぞれの分野の専門家が見開き2ページずつで解説するテキストです。私は、第3章IX「毛沢東時代の外交」のなかの2「 『二つの中国』と台湾海峡危機」を分担執筆しました。
2020年4月
今年度は法政大学より在外研修をいただき、スタンフォード大学フーバー研究所にて、訪問学者として研究をさせていただきます。新型ウイルスの感染が拡大するなか慌ただしく渡航し、到着後も様々な制約がありますが、この機会を支えてくださっている全ての人への感謝を忘れず、研究を前に進めたいと思っています。
2020年3月
今年度も、ゼミ論文集編集委員の皆さんが中心となり、ゼミ論集『中国・香港・台湾について考える』を完成させてくれました。編集委員の作業は年々手際が良くなり、良い伝統ができつつあることをとても嬉しく思っています。目次などはゼミ論集のページからご覧いただけます。
2020年3月
『東亜』3月号に「『新時代の対台湾工作』の行方」を寄稿しました。2年間、3ヶ月に一度続けてきた連載の最終回です。台湾での選挙結果、新型肺炎をめぐる中台関係を踏まえて、習近平政権の対台湾政策を非合理的なものとしている要因を考えてみました。
2020年3月
台湾のアップル・デイリー(蘋果日報)に新型コロナウイルスへの対応における日本と台湾の違いに関する論説「抗武漢肺炎 日台的三個差異」を寄稿しました。私は防疫の専門家ではありませんし、依頼されて短期間で仕上げたので、不充分な箇所もあると思いますが、ご批判頂ければ幸いです。
2020年2月
法政大学にて、国際ワークショップ「経済外交と東アジア地域秩序--1970年代の日本と台湾」を開催いたします。詳細は下記の通りですので、是非お越しください。
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国際ワークショップ
経済外交と東アジア地域秩序ー1970年代の日本と台湾
日時:2020年2月8日(土) 13:00-18:00
会場:法政大学市ヶ谷大学院棟 203教室
使用言語:日本語・中国語(通訳あり)
※参加自由、事前申込など必要なし
プログラム:
第1部 経済外交と地域秩序の変容
高橋和宏(法政大学)「『アジア太平洋経済圏』の形成と日本外交」
任天豪(台中科技大学)「台湾の経済貿易外交と反共宣伝」
討論者 王文隆(天津南開大学)
第2部 地域秩序の変容と日本・台湾
許コウ(上海交通大学)「1970年代の国際金融機構における台湾問題」
清水麗(麗澤大学)「日台航空路線問題における日中台外交闘争と経済」
討論者 福田円(法政大学)
第3部 ラウンドテーブル
川島真(東京大学)総結コメント
主催:法政大学ボアソナード記念現代法研究所「現代国際秩序における正統性の相克」プロジェクト
科学研究費補助金若手B「『一つの中国』コンセンサス形成の国際政治史(24730149)」
共催:日本台湾学会
連絡先:福田円(madoka[ a ]hosei.ac.jp)
2020年1月
外交専門誌『外交』Vol.59(都市出版)に、短い論説「台湾総統選・試される民主主義の成熟」を寄稿しました。私の論考はweb公開されているので、こちらからご覧いただけます。
2020年1月
時事通信社の会員制ウェブニュースサービスJanetに、「総統選大勝も試練続く蔡英文氏」という文章を寄稿しました。選挙結果と選挙後の台湾について、私なりに分析したものです。
2020年1月
台湾総統選挙の投開票直前に、現地にて以下のテレビ/ラジオ番組に出演し、選挙および選挙後の見通しについて解説をしました。
・2020年1月9日放映 台湾公共電視台台湾語チャネル「台湾新眼界」
・2020年1月10日放送 文化放送「斉藤一美・ニュースワイドSAKIDORI」
・2020年1月10日放送 NHK国際放送「RADIO JAPAN」