2018年12月
台湾の政治大学東亜研究所が主催するシンポジウム「大国競合下的亜太変遷與両岸関係」にて、「日中関係的昇温與日台関係」という題目で報告を行いました。母校の東亜研究所50周年の記念活動の一つであり、シンポジウム後は久しぶりに「所慶」に出席し、恩師や友人との旧交を温めました。
2018年12月
『東亜』12月号にコラム「台湾統一地方選挙の行方を注視する習近平政権」を寄稿しました。原稿を執筆したのは選挙戦終盤でしたが、選挙当日は開票速報を観て、予想を超える結果に呆然としてしまいました。
2018年11月
中嶋嶺雄研究会が主催するシンポジウム「香港・台湾・中国ー台頭中国で変化の兆し“3つのチャイナ”」に登壇し、「中国にとっての香港・台湾とはー優遇と圧力」について報告しました。近年の中国の対香港・台湾政策の展開と、両地での人々のアイデンティティの動向についてまとめる、良い機会になりました。
2018年11月
北京の首都師範大学歴史学院にお招きいただき、「世界史国際論壇」の一部として、「『一つの中国』原則をめぐる国際政治史」という講演をしました。1)単著『中国外交と台湾』で論じた内容に、2)現在進行中の1970年代の「一つの中国」原則形成に関する研究内容を付け足し、3)さらにそれらがもつ今日的な含意について説明しました。ご出席くださった研究者や学生から、非常に建設的なコメントを得られ、実り多い時間になりました。
2018年9月
法政大学法学部の学部ゼミ生と、2日間の香港ゼミ研修を無事に終えました。今回も沢山の方にご協力いただき、大変充実した研修になりました。詳細はこちらをご覧ください。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
2018年9月
『東亜』9月号に3回目のコラム「五月天(メイデイ)が駆け抜ける台湾・中国・世界」を寄稿しました。台湾の「国民的バンド」とも呼ばれるメイデイが現在行っているワールド・ツアー「人生無限公司」に寄せて、自分が感じたことを綴った文章です。
2018年8月
8月11日付の『日経新聞』読書欄で、野嶋剛著『タイワニーズ』(小学館)を紹介しました。蓮舫(政治家)、リチャード・クー(エコノミスト)、東山彰良(作家)、温又柔(同)、ジュディ・オング(歌手・女優)、余貴美子(女優)、羅邦強(551蓬莱創業者)、安藤百福(日清食品創業者)、陳舜臣(作家)、邱永漢(同)の順に、本人や関係者へのインタビュー、ゆかりの地への取材などに基づいて、日台に跨(また)がるファミリー・ヒストリーを描いた作品です。野嶋氏の「人」へのアプローチ力が存分に活かされた作品だと感じました。
2018年7月
平和・安全保障研究所から毎年出版されている年報『アジアの安全保障2017-2018』の「第3章 中国」にて、台湾に関する部分(114-117頁)を執筆しました。一昨年から中台間で没交渉状態が続くなかで、台湾海峡における中国からの軍事的脅威が高まりゆく様子についてまとめました。
2018年6月
Lee Wei-chin ed., Taiwan's Political Re-Alignment and Diplomatic Challenges, (Palgrave Macmillan, 2019)が出版されました。私は第12章に、“The Japan-Taiwan Relationship Under the Tsai Ing-wen Administration” を寄稿しました。英語圏の出版社の編著に寄稿するのは初めてでしたので、色々な作業に時間がかかりましたが、とても勉強になりました。
2018年6月
国立政治大学日本研究コースと台湾の現代日本学会が共催する国際会議「19回党大会後の中国外交、大国の戦略と両岸関係:台湾、日本、韓国研究者の視点」にて、「19回党大会後の日中台関係」について報告しました。会議の様子は国立政治大学のHPに掲載されています。母校の一つである政治大学の会議に呼んでいただき、旧友や恩師とも会え、嬉しかったです。
2018年6月
『東亜』6月号に2回目のコラム「台湾海峡で高まる静かな緊張」を寄稿しました。
2018年5月
5月26日付の『日経新聞』読書欄で、デイヴィッド・アイマー著『辺境中国』(白水社)を紹介しました。本文にも書きましたが、この本の面白いところは、著者が中国の辺境から、さらに国境を超え、外からも辺境を眺めているところだと思います。
2018年5月
第5回日台戦略対話に参加し、「蔡英文政権期の日台関係」について報告しました。
2018年4月
中国の王毅外相訪日に関連して、ブルームバーグから日中関係に関するインタビューを受けました。お話しした内容が、少しだけ記事に掲載されました。
2018年4月
チューリヒで開催されたヨーロッパ台湾学会(EATS)で報告しました。今年のテーマは Sustainable Taiwan ということで、私は 'The Frontline of Taiwan’s Sustainable Diplomacy' という題目で、近年の日台関係について報告しました。懇親会でも多くの方と語らえ、楽しく、収穫の多い学会でした。
2018年3月
霞山会が発行している月刊誌『東亜』に、これから2年間、3か月に一度、中台関係に関する連載することになりました。初回となった『東亜』3月号には、M 503航空路の問題を通して中台関係の現状に関する自分の理解をまとめました。「M503航路をめぐり台湾海峡に広がる波紋」というタイトルです。
2018年3月
The East Asia Forum のサイトに、 “Maintaining momentum in Japan–China relations” という文章を寄稿しました。下のワシントン出張中にちょうどお話をいただき、そこで見聞し、考えたことをまとめてみようと思いました。最近の日中関係改善の背景と課題について整理した文章です。
2018年3月
2月の終わりから3月はじめにかけて、ワシントンにあるシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の Strategic Japan というプロジェクトに呼んでいただきました。その時の成果は、同研究所アジアプログラムのブログにまとめていただきました。私が取り組んだテーマは、日中台関係に関する現状分析と政策提言です。ワーキングペーパーとして、 "Japan's Policy Toward China and Taiwan"も提出しました。
また、CSISでは、研究分担者を務めるプロジェクト「対中依存構造化と中台のナショナリズムーポスト馬英九期台湾の国際政治経済学(科学研究費基盤A、研究代表者:松田康博)」と同研究所China Power Project 共催のワークショップ Japanese Views on China and Taiwan: Implications for U.S.-Japan Alliance にも参加し、蔡英文政権の現状に関する報告 "The Current Situation and Prospects for Taiwan under the Tsai Ing-wen Administration" を行いました。こちらにも、同題目のペーパーを提出しました。
2018年2月
東アジア国際関係史研究会で、許文堂先生のご報告に対するコメンテーターを務めました。
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第31回 東アジア国際関係史研究会(第16回 駒場アスネットセミナー)
日時:2018年2月15日(木) 10:00-12:00
場所地點:東京大学駒場キャンパス二号館306室
報告者:許文堂(中央研究院近代史研究所研究員)
報告題目:1964年日華(台)斷交危機
コメンテーター:福田円(法政大学法学部教授)
言語:中国語
2018年1月
アジア政経学会の学会誌『アジア研究』の第64巻1号(79-82頁)に家永真幸著『国宝の政治史−−「中国」の故宮とパンダ』(東京大学出版会、2017年)の書評を執筆しました。