2017年11月
日本国際問題研究所で2015年度、2016年度と参加したプロジェクト「インド太平洋における法の支配の課題と海洋安全保障『カントリー・プロファイル』[地域研究会(国別政策研究グループ)]」の研究報告書が公開されました。インド太平洋地域の各諸国・地域における海洋法の解釈、海洋安全保障政策、海上警備体制などについてまとめたもので、私は台湾の「カントリー・プロファイル」を担当しました。本報告書の執筆に際しては、日本や台湾で多くの専門家、実務家にインタビューを行い、助けていただきました。心より御礼を申し上げます。また、貴重な勉強の機会をくださった日本国際問題研究所の皆様にも感謝いたしております。
2017年11月
2018年度からの新規ゼミ生募集にあわせて、ゼミのページを更新しました。ゼミ・トップページには期間限定でゼミ紹介スライドを掲載しています。また、8月に行った台湾研修の記録も更新しましたので、ぜひご覧ください。公開ゼミなどの情報は、ゼミの FB や Twitter にて随時お知らせしています!
2017年10月
東京大学東洋文化研究所の松田康博先生がはじめたオンライン・ジャーナル、“Contemporary Japan and East-Asian Studies” に、拙稿「習近平政權和香港、台灣:『以商逼政』與本土認同的攻防戰(The Xi Jingping Administration’s Policy Toward Hong Kong and Taiwan: Conflict Between Economic Dependence and Local Identity)」を寄稿しました。『中国年鑑』の論考に加筆して、中国語に訳してもらったものです。繁体字、簡体字の2バージョンをダウンロードできます。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
2017年10月
WEDGE Infinity に、第19回党大会の動向から読み解ける習近平の対台湾政策についての小文「習近平の隠された柔軟性と中台関係の行方」を寄稿しました。日本では習近平の対台湾政策は強硬化するという論調が強いようなので、敢えて「柔軟性」についても書いてみました。
2017年10月
神戸で開催された国際政治学会2017年度研究大会に参加しました。
部会2「オバマ外交の8年をふりかえる――関係諸国の視点から」では、討論者として議論に参加でき、とても勉強になりました。
また、東アジア国際政治史の分科会B−2で、「中国とカナダの国交正常化交渉――西側諸国との関係改善と『一つの中国』」という報告をしました。史料状況もあり、論じるべき問題を充分に掘り下げられませんでしたが、フロアから建設的かつ温かいコメントを沢山いただきました。
2017年9月
9月30日の日経新聞朝刊に、中村元哉先生の『対立と共存の日中関係史ー 共和国としての中国』(講談社)の書評を書きました。「憲政」を軸に20世紀中国史と日中関係を捉えなおすことで、今日の中国政治や日中関係についても考えを巡らすことができる一冊です。書評はこちらからご覧になれます。
2017年9月
『外交』Vol.45(2017年9・10月号、都市出版)に、外交記録に関する座談会「歴史感覚なくして外交感覚なし」について掲載していただきました。この対談を通して、戦後も含む日本の外交記録公開が近年着実に進んできたことを再確認しました。
2017 年8月
学部ゼミの有志学生たちと、日台関係に関するインタビューを行いました。ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。詳細はこちらをご覧ください。
2017年7月
東京大学東洋文化研究所で開催された第八回『日中関係における台湾問題』学術シンポジウム(科研基盤A「対中依存構造化と中台のナショナリズム」研究代表者:松田康博・上海国際問題研究院共催)にて、「蔡英文執政第一年的日台関係」という報告をしました。
2017年7月
『世界』(2017年8月号、岩波書店)に、川島真先生、倉田徹先生との鼎談「民主と自由の最前線ー香港・台湾から考える東アジアの未来」を掲載していただきました。香港返還20年について考える特集で、台湾から見た20年という視点から議論に参加しました。
2017年5月
本日の日経新聞朝刊の読書欄に、川島真先生の『中国のフロンティア』(岩波新書)の書評を書きました。2008年から2013年という中国外交の転換期に、著者が世界各地にある中国外交のフロンティアから、現地の視点で中国外交の姿を捉えなおそうした、その考察が詰まった一冊です。
書評はこちらからご覧になれます。
2017年5月
『中国研究月報』2017年5月号に、毛里和子・毛里興三郎訳『ニクソン訪中機密会談録【増補決定版】』(名古屋大学出版会)の書評を書きました。台湾問題について研究をはじめた頃から手元に置き、何度も読み直してきた資料集の増補決定版が出版され、それに関する文章を書く機会をいただけたことは、光栄でしたし、感慨深かったです。
2017年5月
中国研究所編『中国年鑑2017』(明石書店発行)の巻頭特集に、「習近平政権と香港・台湾ー『以商囲政』とアイデンティティのせめぎあい」という文章を寄稿しました。近年の香港・台湾での動向をまとめた上で、習近平政権が直面している問題について考察したものです。年鑑自体は高価ですが、ご関心のある方は図書館などでお読みいただければ幸いです。
2017年5月
加茂具樹編『「大国」としての中国ーどのように台頭し、どこへゆくのか』(一藝社)の第8章として、「中国と台湾の関係はどうなるのか―中国は台湾の民主主義とどのように向き合うのか」という文章を書きました。現代中国の政治・経済・外交に関する、初学者や一般の方向けの書籍です。自分の研究テーマ全体にかかわる、概説的な文章を書くのは初めてで、なかなか苦労しました。今後の課題も色々と分かりました。ですが、大学院時代にお世話になった研究室の先輩方と、故小島朋之先生にゆかりのある出版社からの出版プロジェクトに参加でき、嬉しく思っています。
2017年1月
数年前に北京の首都師範大学で行われたワークショップの論文集、徐藍・姚百慧主編『国際関係史工作坊(一)新中国建国初期的対外関係』(世界知識出版社)が刊行されました。私は、細谷雄一編『戦後アジア・ヨーロッパ関係史』(慶應義塾大学出版会)に掲載していただいた論文の中国語訳を寄稿しました。お忙しいなか、立派な訳文を完成させ、掲載までのプロセスもサポートしてくださった、翻訳者の許珩 さんに心より感謝を申し上げます。
2016年以前の情報についてはこちらをご覧ください。